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April 12, 2010

第9地区

昼頃、109シネマズMM横浜へ出かける。「映画?何を見るの?」「第9地区」「あーバルタン星人みたいな!」「あはーすみませんすみません」この会話は多少の照れが発したものだな。
映画館で上映前に手洗いへ行くのは義務みたいな物で過去に幾度か悔しい思いをしたのだ。スクリーンの横に時計でも表示してくれれば、だれた頃合いを見計らって抜けられるが我慢をした挙げ句に肝心な映像を見逃すなんて悲劇である。
で、手を洗おうとするとシャカシャカ・・・と音がする。最初はその音がどういった性質なのかまったく気が付かなかったが、何気なく横を見ると老紳士が洗面ボールを一個独占して歯を磨いている。同時に鏡の前に置かれている革のカバー付文庫本が目に入った。午後1時を過ぎており歯を大事にする事は良い事であるし、トイレではなく洗面でありサニタリーなのだからまったく問題はない。違和感はすぐに消えた。しばらくロビーで開演のアナウンスを待つ。やがて入場して座席を探したところ先ほど洗面で見覚えのある革のカバーが目に入る。隣席ではないか、奇遇である。まあ一般的に特に気に留める事でもなさそうな事であるが案外そういったところが気に入っている。「第9地区」 これも昨日に引き続きSFである。スプラッタムービーかも知れないがやむを得ない(ことえりは「止む」が素直に出ないのか)何しろ差別が被差別に無造作に放り込まれるのだから。SFに姿を借りた告発映画なのかも知れない。純粋に楽しめるがここに来て昨日の「月に囚われた男(原題MOON)」と奇妙な符合がある事に気がつく。それは左手の傷と歯が抜ける事である。良い映画である。「月」が物悲しいがこちらは救いがある。希望と愛がある。信じられない世の中であるが信じられるという事は自分を救う唯一の手段ではないだろうか。見る事をお勧めする。どちらも主人公がとても素敵で男らしい。
いつもなら映画を見終えると「新高島」からみなとみらい線で横浜なり日本大通へ乗ってしまうのだが、ふと、日産本社ビルとゼロックスビルが気になって歩き始める。20年前、横浜新都市センターのパンフレットを制作しそごうの入っているビルを海側から撮影した時に許可を取ってJR操車場にロケハンしたがまさにその位置に立つ訳だ。場所は変わらないが空がどんどん失われる。写真はポートサイド地区の岸辺である。
そのままベイクオーターから横浜そごうへ移動。デパ地下へ。たねやのよもぎ餅と総菜のアサリネギ天を買って帰宅する。ぶらぶーら。何だか二日間遊んでしまった^^


posted 久多@麩羅画堂 : April 12, 2010 11:09 PM

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